《土・石・鉄・紙》
建築素材は、元来自然にあるものを活用していました。それが自然で合理的なのです。自然の産するものを無垢材として捉え、その素材を活かして使えば、安心で心地よい空間が生まれると思います。今日では、こうした素材を使うことが贅沢と捉えがちですが、経年変化を楽しめるため、時間で割ったらそれほど高いも のとは考えられません。クカニアの周辺にはこうした無垢材を扱う職人さんが多くいます。
【1】土 三和土( タタキ) 仕上げ



土を石灰とニガリで突き固めるタタキ仕上げは、昔はよく使われた工法でした。土間が家づくりから消えてから、忘れ去られた手法でした。タタキの良いところは、自然の風合いがあり、水が浸み込むことです。欠点は、多少埃っぽくなることです。土足 部分に使うと建物と馴染みが良いようです。
【2】石 古石の風合いを活かす



石の経年変化の味は時間が必要で、この風合いは時間でしかだせません。町家の再生では、家にあった古石は積極的に使います。新しい建物に、古石は重みをつけてくれます。使ってさらに馴染んで、人に優しい雰囲気をかもし出すのです。大切にしたい素材です。
【3】鉄 ドア金物(ロートアイアン)



左は、ドアの蹴り板を鉄に鋲打ちを行っています。ドアの板をレトロ感ある褪色させた塗料を塗って、鉄と合わせています。取っ手は、ロートアイアン加工を施した風合感を出しています。
【4】階段手摺 ロートアイアン加工



手摺を鉄を熱して叩いて加工処理したロートアイアンは、鉄の味が浮き出てきます。鉄は木を際立たせることに一役買います。手加工の自然感が、鉄に温もりを与えます。
【5】紙 北山スギ皮染色



北山スギの皮を和紙に染めこんだ襖紙です。なんとも言えない色と 風合いは独自の雰囲気を持っています。襖紙として使った実験的試みです。
【6】紙 京唐紙



京唐紙は、版木から手で刷り込む昔ながらの手法で、模様を和紙に刷り込みます。版木は、その店オリジナルのものもあり、個性がでます。柔らかな和紙は、木の建物に似合います。
【7】鉄 鉄と木のコンビネーション



強い鉄を優しい木と対比させると木の柔らかさが浮かび上がります。また、ストレートな鉄を柔らかく加工すると思わぬ表情がでます。
【8】ガラスと木 ガラスの透明感を生かす



ガラスは、空間に透明感を与えます。ガラスを用いると木の存在感が軽くなります。新しい感覚のディテールです。
【9】ステンドグラス 艶やかさを木の空間に



ステンドグラスは西洋のものですが、日本の木の空間に美しい艶や かさを持ち込みます。欄間に用いると光が柔らかく入り込みます。





