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株式会社クカニア

BUILDING



大原消防署
大原の景観に合わせた公共施設です。町家の瓦屋根に平入りのファサード。

保育クラブ
テナントビル内で保育園の分園です。無垢材のヒノキとスギで内装。

こども園
吉野ヒノキ材を用いた木造建築です。

二条城便所
庇の深い瓦屋根の便所。公共のトイレ設計です。外壁の漆喰仕上げと屋根が調和。

はすねだ保育園
レトロな雰囲気を持ち、中庭を持つ保育環境です。鉄骨造の内部を無垢材で仕上げ。

フロレゾン御池
オーナー住宅付き賃貸マンション。随所に建物の記憶物を再活用。

三和荘
総合福祉施設兼宿泊施設。自然材を使ってアットホーム感を演出。

速野カナリヤ保育園
RC構造の内部に松のゴロンボがあります。壁はヒノキとスギの混合。床はチーク。

吉田地図センター
RC構造物を2階建てから3階建てへ改修しました。内装は気の癒し効果を活用。

福原商店資料庫改修
戦後の木造建築を、快適な会議室にしました。瓦を外壁に貼り、瓦ビジネスを表現。

岫雲館
1戸建てに見えるマンションづくりです。個室性能の高い賃貸マンション。

豊栄の里
会福祉施設を包含したホールです。柔らかい雰囲気を持つ円形モチーフ。

中村工房
路地奥で収益テナント町家。住居、ショップ、事務所と3用途に。

こだま保育園
天井の高い遊戯室の開放感が特徴です。
廊下の無い保育園。

泊り家「藍」
北山スギを用いた和の癒しの山荘です。
広がりのある個室環境。

サイセリア西小路
機能性に富んだ都心マンションです。
1フロアー2戸の住戸。

みずき台集会所
地域のコミュニティーの核として設計しました。広がりの空間が特徴。

杉原千畝記念館
伝統構法とヒノキ材を用いた記念館。雇い構法による仕口。























■BUILDINGⅠ

杉原千畝記念館
《杉原千畝記念館   岐阜県八百津町》
~伝統構法とヒノキ材を用いた記念館~
     
外観    杉原千畝は、一度日本の外交史から抹殺された人です。八百津町で生まれた千畝の遺徳「命のビザ」を、東濃の檜普請とし伝統構法で表現しました。八百津町の町を展望する「人道の丘」にこの記念館は位置しています。歴史的な彼方であり、地理的な彼方のリトアニアでの千畝の、当時の心の清らかさをイメージしてもらえれば、この記念館の存在価値があることになります。年間5万人の見学者を数え、八百津町の地域文化の拠点となっています。

 2004年 11月に『岐阜県21世紀ふるさとづくり芸術賞』を受賞しました。

 杉原千畝の人道愛は遥か遠くリトアニアで実現されました。その遺徳の再評価は後世の我々に、その時代の評価と時間を経過した後の評価とは異なるものであることを教えてくれました。さらに、広い視野に立って評価することが如何に難しいかということも教えてくれています。 杉原千畝の生まれ故郷は岐阜県八百津町です。彼の生い立ちに、この地の自然環境や文化背景は強く影響を与えているに違いありません。日本の建築文化と自然環境は密接な関係にあります。杉原記念館を建設するに当って、檜(ひのき)の産地=岐阜において、脈々と流れている檜文化を後世に伝える視点に立つ必要があると考えられます。日本の自然環境によって育まれた木造建築文化であるにも係らず、一方で本物の「木」と古来から伝統的な建築技術が消えつつある現実があり、また一方で戦後の植林の伐採期を向かえて森林資源活用という急務な課題が存在しています。そして、森林資源の活用が地球環境の温暖化を防ぐ一つの方法であり、森林資源を循環させるエコロジーの観点に立つ必要性もあります。こうした中で、いかにして現代における『木』の価値を再評価し、地域の歴史環境の継承を図るかが問われていると思われます。
 
 今回の杉原千畝記念館の計画立案に当って、彼の人道的な判断を下したリトアニアの空間文化を模すことや生誕の家をモデルにすることを避け、日本の岐阜地域に受け継がれている檜文化の一翼となるべき道を選んでいます。
施工:株式会社サワコーコーポレーション



展示室天井見上げ 展望塔2階
展示室天井見上げ 展望塔2階



展望塔1階
展望塔1階



ユダヤ人の足跡を刻む石版 展望塔1階の執務室 命のビザ
ユダヤ人の足跡を刻む石版 展望塔1階の執務室 命のビザ



梁・柱の仕口 雇い構法の仕口 雇い構法の仕口 仕口 仕口 追掛け大栓継ぎ
梁・柱の仕口 雇い構法の仕口 雇い構法の仕口 仕口 仕口 追掛け大栓継ぎ



記念館外観CGモデル 展示棟 遠景
記念館外観CGモデル 展示棟 遠景





■ 杉原記念館で用いた木造伝統構法の現代技術化
【1】雇い構法の活用

     粘りある仕口の実現→仕口の単純化

 伝統構法の考え方は、木造の軸組の結節点を精巧な仕口によって緊結し、多結節点を生かして自由度の高い力の伝達を行うことベースにしています。釘を使わず、『込栓』や『車知引き』を用いて、永い年月の仕口の緩みを計算に入れて再緊結することができる仕口は、木造軸組みで構造的に合理的な構法でした。しかし、この結節点の仕口は高度に技術化されて、いわゆる職人技となり、人件費コストの高くなる結果となっていました。今回はこの構法の内、『雇い構法』と『車知引き』に着目し、この構法をプレカットで自動化を行うことにより伝統構法の再生を行いました。結果として、仕口の加工費はコストアップすることなく、釘を一本も用いない仕口を実現することができました。
車知引き仕口(伝統的仕口)
■車知引き仕口(伝統的仕口)
 
長ほぞプレカット
■長ほぞプレカット
【2】伝統仕口へのプレカットの導入

     システム化→ローコスト化


 『雇い構法』と『車知引き』の仕口だけてなく、すべての部材の仕口加工にプレカットを用いました。CADで原寸の型紙を作成し、完全な形のプレカットではなく、半自動化によるプレカットを行なっています。即ち、いわゆる棟梁による『墨付け』ではなく、施工図作成と原寸図の作成という近代手法を用いています。この結果、施工図作成に多くの時間を割きましたが、全体をシステム的に加工計画ができ、工場での作業効率が上がりました。ローコスト化の実現は、複雑な仕口を機械加工を用いることによって実現しました。















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